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アールヌーヴォー、純銀のインクスタンド。1892年SODERSTROM製。 リモージュ焼き。
伝統的な絵付けの
手描きランプ
彫りのきれいな
純銀(830s)製
コーヒースプーン





M. LIBRE(ムッシュー リーブル)のセ・ラ・ヴィ  



2012.05.08

「何かが動き始めた??」


今年のゴールデンウィークが終わりました。わたしたちには連休がないので夜自宅でニュースを見るたびに結構驚かされましたが、連休の後半は東半分の地域ではひどい天候だったようです。わたし達の地域ではほとんど穏やかな天気だったので東西の落差に唖然としました。

さて、3週間以上掲載していたさくらの画像を削除する日が来ました。今年は寒さのせいかさくらの開花が遅く、そのくせ咲き出したら急に気温が高くなってあっという間に満開になり、その後1週間もしないうちに葉桜という何ともせわしない咲き方の春でした。去年楽しめなかった分も楽しもうと思っていたのですが、咲き方を見て思ったとおり慌てて咲いて慌てて散ったという感じで、近年こんなに開花期間の短かった年というのはなかったように思います。もったいないなぁという思いもありつい長々とさくらを掲載していましたが、もうつつじも満開で新緑もドンドン伸びているので、流石にちょっと変?と思い、変えることにしました。(さくらの画像をご覧になりたい方はブログのほうでどうぞ。)


変えるといえばまだ先は見えないものの、日本でも世界でも何かが少しづつ変わり始めているのかもしれません。日本では一昨日から原発がすべて停止しました。同じ日にフランスでは現職大統領のサルコジが敗れ、ギリシャではEUの緊縮要求を受け入れた連立与党が大敗しました。

日本の全原発停止は42年ぶりだそうですが、何のメリハリもなくだらだらと時間切れで止まってしまったという感じで、あまりインパクトはありませんでした。それでも大飯を無理やり再稼動されるよりは遥かによかったと思います。もっともわたし達の住む関西の場合、この夏このまま原発の再稼動がなければ、場合によっては計画停電もあるという話です。何しろ関電は日本で一番原発に依存してきた電力会社で、また関西の夏の厳しさはやはり日本一なので、この夏は相当厳しいことになるのは仕方ないと思います。わたしたちも相当な我慢が必要になることでしょう。

わたしの場合、この夏は汗疹が特に酷くなりそうですが、まあ最低でもその程度は我慢しないと、と思っています。もちろんその程度では済まないだろうことも覚悟もしています。政府や関電(或いは全国の原発を抱えるすべての電力会社)としては一日も早く原発の再稼動に漕ぎつけたいようで、盛んにこの夏の電力不足をアピールしています。特に関電はピーク時で最大16%以上も電力が不足するなどどいう情報を流していますが、関西でこんな話を信じる人間は、おそらく関電の社員や経営陣も含めてほとんどいません。関電にとっては原発を動かすためには最低限必要なブラフという認識でしょうが、関西人にそんなブラフが通じるかいな、というのが普通人の見方だとおもいます。

そもそもこの夏本当に電力が足りないのか??というのが大きな疑問符です。政府も関電も足りない足りないというばかりで、具体的な根拠になる情報は出そうとしません。うっかり出してしまえば、逆に電力が足りることの証明に使われてしまうのではないか、と恐れているかのようです。そこには再稼動ありきの本音が隠されているのですが、彼らが隠しているつもりでもそんなことはバレバレだということは、もう一般常識になっています。かれらはそんなことにすら気付かないほど鈍いのでしょうか?それとも、バレバレでも平気な神経しか持ち合わせていないのでしょうか??

政府も電力会社も何が何でも再稼動と動く前に考えることがあるはずです。福島の事故から既に1年以上経ちますが、いまだに事故の原因の解明も出来ていません。それどころか事故から1年以上経っても、原子炉の中がどんな状態なのかすら把握できていないし、既に起こった事故をいつ収束できるのかの見通しも立っていません。そのため当然のことながら再発を防ぐために何をすればいいのかもはっきりせず、現状ではあれだけ大きな震災の後だから、しばらくはこれ以上大きな震災が起きないだろうという希望的観測以外頼るものがない、というのが本音じゃないでしょうか?

今回の大震災が教えてくれたことは、世界に冠たる地震国日本の、揃いも揃って海岸沿いにある原発群は、地震や津波のような自然災害という、チェルノブイリでは存在しなかった高いリスクを常に抱えているということです。そして福島やチェルノブイリが示唆していることは、一度原発で過酷事故が起きてしまえば現代の科学では手に負えず、コントロールできるようになるまで時間を稼ぐしかないということのようです。

チェルノブイリの事故から既に四半世紀以上が経ちますが、老朽化し劣化した石棺の上に更に新たな石棺を作って、それが劣化するまでの間放射能を封じ込めながら、出来るかどうかわからない新たな技術の開発を待つくらいしか手がないというのが現実でしょう。そういうことを百も承知で再稼動に向けて蠢く連中の強欲さにはただただ唖然とします。


話し変わって、フランスでは二期目を目指したサルコジが落選し、社会党のオランドが大統領に選出されました。ミッテラン以降17年ぶりの社会党の大統領の誕生です。社会党というと日本では警戒する人も多いかもしれませんが、ミッテランの時もそうでしたが、極端な政策を推し進めるタイプでもなさそうなので、言ってみれば主義主張以前の問題で、反サルコの代表が大統領になったという気がします。要するに国民がサルコにNOを突きつけたということです。

わたしも個人的にサルコのような強欲な成り上がりは虫酸が走るほうですが、サルコからオランドに変わったからといってそれでフランスやユーロ圏の情況が大きく変わるとは考えられません。ひとつだけ可能性があるとすれば、サルコの時に比べてフランス人が少しだけプライドを取り戻せるかもしれないということでしょうか?彼は少し前までイタリアの首相だったベルコとともにEUをアメリカ式の強欲資本主義の方に引っ張っていこうとしていました。それがリーマンショックで躓いて、その後は誤算に誤算を積み重ねて遂にダメ出しされたということでしょう。

一方、同じ日にあったギリシャの総選挙では連立与党が大敗し、過半数を割ってしまいました。この先何らかの形で連立政権が出来るのか、それとも再選挙になるのか、ギリシャ人の考えることは正直見当もつきません。困ったことにギリシャの政情不安はギリシャのみにとどまらず、イタリア、スペイン、ポルトガル、更にはフランスにまで影を落とし、その結果として世界中の経済がおかしくなりかねません。これがグローバリズムの負の側面なのでしょう。そうはいっても、なぜ地中海沿岸諸国のゴタゴタに世界中が巻き込まれなければいけないのでしょうか??お前ら、いい加減にせえよ!!

最後が品のない言葉になってしまいましたが、今日はこの辺で。




M.LIBRE のブログ(過去の雑文など)







兵庫県西宮、甲陽園からフランスのリモージュ焼、銀製品、アンティーク、ル・パレデテの紅茶などをお届けします。店頭でもお買い求め頂けますのでお近くの方はお寄り下さい。

 上記写真をクリックすると店内の様子を見る事が出来ます。

●LIBREの通販取り扱い商品について●

リモージュ焼き(Porcelaine de Limoges)
かつて、ヨーロッパが東洋の磁器に魅せられ、白い宝石と賛美しつつ、永年の研究の末にようやくマイセンで磁器の焼成に成功した18世紀の前半、フランスの磁器生産の中心はパリでした。しかし、当時のパリの磁器はソフトペーストといわれる軟磁が中心でした。その後、リモージュ近郊で良質のカオリンが発見された18世紀後半から中心はリモージュに移り、ハードペーストと呼ばれる本来の磁器の生産が始まり現代に至ります。
ヨーロッパで最初に磁器の焼成に成功したマイセン窯も、それに続いたウィーン窯、セーブル窯も、官窯らしくその作品の完成度は極めて高く絵付けは非常に精緻です。他方、リモージュ焼きは民窯で、比較的自由な絵付けがなされます。基本を大きく外してはいないのですが、かといって精密に写しているともいえないのです。このリモージュとマイセンやセーブルに代表される官窯の作風との違いは、日本でいえば同じ有田でありながら民間の窯で作りだされた柿右衛門と鍋島藩の藩窯で作られた色鍋島の違いに似た精神の違いを見るような気がします。どちらがいいとか悪いとかいう問題ではなく、自由な絵付けか精緻な絵付けか、観る側の好みの問題と言うことでしょうか?

リモージュのもう一つの特徴は、ピルケースに代表される金具をつけた小物類です。金具をつけた蓋物は作るのが非常に難しく、他の窯でも少しは作られていましたが、現代においてもこれだけ多くの作品を作り続けているのはリモージュだけです。

当店はそのリモージュから昔ながらの伝統的な手描きの製品をご紹介します。

銀製品

銀製品は柔らかく、傷が付きやすい一面があります。このため、それを嫌ってあまり使われない方もおられます。しかし銀製品の本来の良さは、使い込むことによってその度に表面に小さな傷が付き、初期の金属的な光が長年の間に白く柔らかく温かい、銀独特の光沢に変っていくことにあると思います。(当店は銀製品の変色を防ぐ特殊な加工はあまり好ましくないと考えておりますので、輸入する銀製品にはそのような加工はされておらず、定期的に磨いております。このため、まれに一部の製品に軽いすり傷のような痕が付いている場合もありますが、その節はご了承くださるようお願いいたします。)

欧米では一つ一つの銀製品を丁寧に使い続け、子へ、孫へと代々受け継いでいくことがその家系のステータスを表わす重要な要素になっています。 『銀のスプーンをくわえて生まれる』 という言葉がありますが、これは生活に困らない裕福な家庭に生まれるという意味で、生まれてきた赤ちゃんに『豊かな人生を送れるように』という願いをこめて銀のスプーンを贈る、という習慣はここから始まったと考えられます。

ヨーロッパでは銀は貴金属としてギリシャ、ローマの昔から使われて来ました。北欧でもその歴史は2000年になるといわれています。銀は初期には主に通貨として用いられてきましたが、スカンジナビア半島の紀元300年以降の遺跡群からは装飾品等通貨以外の多くの銀製品が出土しています。そして、それらの出土品の多くはノルウェーのオスロにある国立博物館に収蔵されています。
当店はこの北欧で19世紀から100年以上の歴史を持つノルウェーの老舗の2社, DAVID-ANDERSEN と TH.MARTHINSEN の製品を徐々に紹介させていただく予定です。